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息もできない

第4章 気になります

その後はもうそこにいるのが嫌で
急いでご飯食べて
その他のことは家に帰ってからやります!
って断って半ば走りながら店長さんちを後にした

「まったく…何をしてんだよ、俺は…」

家に帰ってからも落ち込みっぱなしで
気がついたら土曜の残りも日曜も無駄にして
月曜日の朝だった

「はぁ…」

最近よくため息が出る

だめだだめだ
幸せが逃げていってるぞぉ〜

「はぁ…」
「なおっ!どしたー?またため息なんてついて〜幸せが逃げてるぞ〜!」

後ろからがしっと肩を組んできたのは
圭太だった

「………圭太ぁ……」

涙目になりながら圭太の手をすがるように握りしめた

「?どうしたんだよ直」

なんか人と一緒に飲んでて気づいたらその人の家で寝ててその上寝ぼけて抱きついたりなんだしたとか言うのは気が引けて

「うぅん…」

とか唸ってごまかして俯いた
すると圭太は何か察したのか
明るい声で励ますように言った

「よし!じゃあーあれだ!直の好きな甘いもの食べに行こう!な!」
「……奢り……?」
「ははっちゃっかりしてんなぁ。わかったよ!」

明るくてしっかりしててでも少し子供っぽい圭太はいつも俺を慰めてくれる優しい奴だ

でも圭太、背中バシバシ叩くのやめて……
痛いよ……

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