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息もできない

第19章 前回とは違うのです

「噂になるほど頑張っていたんですか?」

俺が聞いてみると田中さんは笑った


「いや、確かに頑張ってたんだけど。あれほどの美人だろ?狙ってるやつ多かったからさ」


あぁ
なるほど
言い寄ろうにも仕事仕事じゃ取りつく島もないのか


俺はなんだか妙に納得して
それじゃあ今回のは頑張り故の体調不良かな
とか考えてた

「そろそろ戻ろうか」

と田中さんに言われて
会議室の忘れ物やゴミをチェックした後、部署に戻った


時刻は12時を少し過ぎたところで、ちょうどお昼休み

俺はなんとなく気が乗らなくて春陽の店には行かず食堂でご飯を食べる

1人で食べていると圭太が声をかけてくれて、一緒に話したりして
久しぶりに楽しいお昼休みだった


と、それまでは良かったんだけど

大崎さんの異常なお休みはそれからも続いた

有給休暇は取り尽くして、ただの休みになり
上司や同僚から連絡を取ろうとしてはいるものの全く繋がらない状態らしい

俺たちが手がけていたプロジェクトの会議はその間もあったんだけど、リーダーが不在の中進まない部分がやっぱりあって


「今回はここまでだなー…」

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