息もできない
第19章 前回とは違うのです
その言葉を受けて田中さんが
「お休みですか」
「はい」
「では本日は私が進行します」
大崎さんがいない状態で会議が始まった
田中さんはテキパキと話を進めて、前回の会議よりも大分具体的なところまで話を詰めた
2時間の会議が終わり、俺がほっと息をついていると
「谷口さんお疲れー。今日の資料良かったよ」
と田中さんが声をかけてくれた
「ありがとうございます」
俺は単純に嬉しくて少し微笑んだ
すると少し顔を赤くした田中さんが目を逸らして
「大崎さんが休みなんて珍しいな」
と言った
「そうなんですか?」
「あぁ。滅多に有給休暇なんて取らない。というか、自分からは初めて取ったんじゃないか?」
有給休暇はたまに上司から取るように言われることもあるものだから初めてではないけど、自分から休みを申請したことなんてなかった
と田中さんが話してくれた
そうなんだ…
何かあったのかな
「大崎さんのこと、詳しいんですね」
「ん?あーまぁ、有名だからね」
「有名、ですか?」
田中さんは言いにくそうに首の後ろを掻いた
「女性であのポジション取るのは本当に大変なんだ。だから、男なんかに構ってる暇なんてないんだってみんな噂してた」
「お休みですか」
「はい」
「では本日は私が進行します」
大崎さんがいない状態で会議が始まった
田中さんはテキパキと話を進めて、前回の会議よりも大分具体的なところまで話を詰めた
2時間の会議が終わり、俺がほっと息をついていると
「谷口さんお疲れー。今日の資料良かったよ」
と田中さんが声をかけてくれた
「ありがとうございます」
俺は単純に嬉しくて少し微笑んだ
すると少し顔を赤くした田中さんが目を逸らして
「大崎さんが休みなんて珍しいな」
と言った
「そうなんですか?」
「あぁ。滅多に有給休暇なんて取らない。というか、自分からは初めて取ったんじゃないか?」
有給休暇はたまに上司から取るように言われることもあるものだから初めてではないけど、自分から休みを申請したことなんてなかった
と田中さんが話してくれた
そうなんだ…
何かあったのかな
「大崎さんのこと、詳しいんですね」
「ん?あーまぁ、有名だからね」
「有名、ですか?」
田中さんは言いにくそうに首の後ろを掻いた
「女性であのポジション取るのは本当に大変なんだ。だから、男なんかに構ってる暇なんてないんだってみんな噂してた」