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息もできない

第4章 気になります

圭太の前で堂々と渡してこなかったから
見られたくないのかな?と思って
こそこそ掌に隠してポケットにしまった

そのまま何もなかったかのように
ケーキを食べて
店長さんも何もなかったかのように
対応して会計して店を出た

「じゃー直また明日なー!」

って圭太がぶんぶん手を振るのに
さっと手を上げただけで返して別れ
自分の部署に戻った

昼休み終わりまであと5分てとこで席についてずっと気になっていたポケットの中の紙を取り出した

なんだったんだろ…店長さん…

『今日の夜、店に来て。来るまで待ってる』

え…………?
ぇぇぇぇぇぇえええぇええぇえ!?
何で!?何で!
俺まさか、金曜の夜そんなに失礼なことしちゃったとか!?
うあああぁぁぁぁ行きたくない!
行きたくよぉぉぉおぉお!

でも…今日のお昼も失礼な態度取っちゃったしな
これでまた無視して行かなかったらもっと嫌われちゃうかな

どー…しよ…

午後の仕事開始のベルが鳴り
各々本日分の残りの仕事に取り掛かる
俺もパソコンを起動して仕事を始めたけど
全く手に付かない


もぉー…
さっきのメモが気になる


せっかく…仕事覚えようと頑張ってるのに
くそ…

今やってること、全然頭に入らない
タイピングも得意なのにいつもの倍ぐらい時間かかる


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