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息もできない

第22章 俺に矛先を向けるな(サイドストーリー2)

わざわざ店を選んで入ったおかげか、少し歩くとすぐに駅だ


「おい、朗。家どっち方面だ?タクシーで帰る?」


と話しかけてみるが、朗はずっと無言のまま


「おい…?」


黙っている朗に不審に思って顔を覗き込んでみると、朗は不敵に笑っていた


「?何笑って…て、うわ!?」


声を掛けた直後朗は肩を組んだまま俺をぐいっと押し
俺と朗はバランスを崩して横によたよた移動して行く
するとそこにあったのは小さな公園

俺は朗に導かれるようにそのまま公園に入っていく


ってか、この公園て…


入る直前公園の入り口で見た名前は聞き覚えのあるものだった
そこはそこまで名の知れたところではないが


ハッテン場じゃねえか!!!


それ目的で集まった人たちが一晩の相手を探しに来るところで、性関係にルーズな生活を送ったことのある圭太はお世話になったことのある場所だった



「なんでこんなところに…っ!!」



俺が考え事をしている間に朗は俺を公園の小さな林の中に押し込んでいて、さらに俺に脚をかけ押し倒した

女性に対しベッドの上でやるそれと違っていささか雑なその行為に俺は背中を強打する


「い、てて…」


痛みに悶えながら背中をのけぞらせていると腹部に重みを感じた

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