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息もできない

第1章 はじめまして

何時間かしてようやく午前の仕事が終わる
昼休みだ
俺が片付けをしていると
田中さんが声をかけてくれた

「谷口くん、お疲れ様。近くのカフェにランチしに行かない?」
「ご一緒していいんですか?」
「もちろん。ま、一緒に行くのは俺だけじゃないけどね」
「よぉ、直。お疲れ」

田中さんの後ろから姿を現したのは圭太だった
圭太がいるなら、気疲れもなく昼休みを過ごせそうだ

「偶然そこで会ったんだ。じゃ、行こうか」

田中さんに声をかけられ会社をでた


カフェの看板には「BLEATH」と書かれていた
現代的な、小洒落たカフェだけど
なんか安心できるような
不思議な雰囲気を持っている

圭太がドアを開けるとドアベルが
カランコロン
と軽快な音を立てた

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