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息もできない

第6章 お試し…します

どれぐらいそうしていたのか
多分長く感じただけで
そこまで長くもない間キスをして
お互いの唾液で湿った唇を舐められた

そしてぎゅっと強く抱き締められた

「ん。可愛かった」

その甘い空気に馴染めずに
ただその温もりに身を任せた

「お試し期間だけど、キスしても良かった?」
「……コイビト、なんでしょ」
「ん。ーーねぇ、どこまでならいい?」
「どこまでって?」

肩に埋まるみたいになっていたはるひの顔が俺の頭側に動き首に額を当てるみたいになった

「えっち、とかしてもいい?」
「えっ…ち?」

俺、キスも初めてだったからえっちだってしたことない

「女の子とは経験ぐらいあるでしょ?男とだって気持ちいいことは変わんないよ」
「………」

女の子としたことがあるって、前提なんだ
シたことがあるなんて当然なんだ

まぁ、もう20代も後半に入るわけだし
最近は中学生で捨てちゃう人も居るらしいし
やっぱり変なのかな?俺

初めてを大事にしたかっただけなんだけど、な…

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