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息もできない

第6章 お試し…します

「してもいい、よ」
「ぅん?」
「えっち、してもいいよ」

と言うとはるひがゆっくりと身体を離した

「?」
「じゃ、行こっか?」

と俺を立たせてから手をとって先を歩き出した

何も頼まずにいちゃいちゃしただけでバーを後にするのはなんだか気が引けてカウンターをちらりと見るとそこにバーテンダーや店員らしき人は一人もいなかった

あれ…?
なんで誰もいないの

入った時はいなかったお客さんももう数人は来ていておかしくない時間だ

不思議に思っているとはるひが振り返ってくすっと笑った

「誰もいないなーって?今度気が向いたら話たげる」

だから今は早く行こ?と言われて納得は出来ないものの今度説明してくれるならいいかと疑問を晴らすのを諦めた


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