息もできない
第24章 過去と現在
その後少しだけ世間話をして、俺達は帰るため立ち上がった
「それじゃ、俺達はそろそろ帰るよ」
「ええ。またね。今度朗と3人で呑みに行きましょう?」
「そうだな」
こんなこと言い合う日が来るなんてな
俺は肩の荷が下りたような気持ちでいると千尋は直の方に向き直った
「何のお構いも出来なくて、みっともないところをお見せしてごめんなさい。ハルのご友人ですよね?これからもハルのことよろしくお願いします」
いきなり話しかけられるとは思っていなかったのか、直は一瞬驚いたような反応をした
しかしすぐに微笑を浮かべて
「えぇ、任せてください」
と言った
「じゃあな、千尋」
「うん。ばいばい」
階段を下りる手前ぐらいまで手を振って、俺達はアパートを後にした
車に戻るまでの数分間、直は一言も口を聞かずに俯いて歩いた
何か考え事でもしているようだからそっとしておこう、と思う反面俺にとってはこれからが本番みたいなものだから俺にも話をするような余裕がなかった
車を止めたところに到着して、俺は直に声をかけた
「直ごめん。ちょっと電話してもいいかな?」
直ははっ、と顔を上げて焦ったように
「ぁ…うん、いいよいいよ」
と笑った
俺はとりあえず直が何で挙動不審なのかとかは考えずある場所に電話をかけた
「それじゃ、俺達はそろそろ帰るよ」
「ええ。またね。今度朗と3人で呑みに行きましょう?」
「そうだな」
こんなこと言い合う日が来るなんてな
俺は肩の荷が下りたような気持ちでいると千尋は直の方に向き直った
「何のお構いも出来なくて、みっともないところをお見せしてごめんなさい。ハルのご友人ですよね?これからもハルのことよろしくお願いします」
いきなり話しかけられるとは思っていなかったのか、直は一瞬驚いたような反応をした
しかしすぐに微笑を浮かべて
「えぇ、任せてください」
と言った
「じゃあな、千尋」
「うん。ばいばい」
階段を下りる手前ぐらいまで手を振って、俺達はアパートを後にした
車に戻るまでの数分間、直は一言も口を聞かずに俯いて歩いた
何か考え事でもしているようだからそっとしておこう、と思う反面俺にとってはこれからが本番みたいなものだから俺にも話をするような余裕がなかった
車を止めたところに到着して、俺は直に声をかけた
「直ごめん。ちょっと電話してもいいかな?」
直ははっ、と顔を上げて焦ったように
「ぁ…うん、いいよいいよ」
と笑った
俺はとりあえず直が何で挙動不審なのかとかは考えずある場所に電話をかけた