息もできない
第24章 過去と現在
俺は直の目をまっすぐに見つめた
「怖いから」
「……俺の気持ちが、信用出来ないから?」
あぁ、直はそれを不安に感じてたのか
俺は少しだけ微笑んだ
「それは違うよ、直。俺は直のこと信用してる」
直の安心するような顔を見てから俺は再び口を開く
「俺は…………俺の、この独占欲とか嫉妬とかっていう黒い感情が、千尋にした監禁が可愛く思えるぐらい直に出会ってから噴き出していて……それが上手く制御出来ないから、最近苛々してたんだ……多分。………俺、本当は千尋のこと好きじゃなかったんじゃないかって思えるぐらい直のこと、好きで………だから、自信がないんだ」
俺の頬を伝う、熱いものは
涙か
「この、俺でも知らない黒い感情さえ、直に愛されているんじゃないかって……勘違いしそうになるんだよ。でも千尋の時みたいに直を壊したくない…………だから怖くて……俺…俺は……誰でもない、直に……許されたい……」
泣いたのはいつぶりかな
「……ごめん……直……」
俺が謝罪の言葉を告げると涙で見えない直の身体が震えた
「……っく、ひ…っ、ぅ……」
直は、泣いていた
そして
「春陽……っ」
直は机を乗り越えて体当たりするように俺を抱き締めた
「怖いから」
「……俺の気持ちが、信用出来ないから?」
あぁ、直はそれを不安に感じてたのか
俺は少しだけ微笑んだ
「それは違うよ、直。俺は直のこと信用してる」
直の安心するような顔を見てから俺は再び口を開く
「俺は…………俺の、この独占欲とか嫉妬とかっていう黒い感情が、千尋にした監禁が可愛く思えるぐらい直に出会ってから噴き出していて……それが上手く制御出来ないから、最近苛々してたんだ……多分。………俺、本当は千尋のこと好きじゃなかったんじゃないかって思えるぐらい直のこと、好きで………だから、自信がないんだ」
俺の頬を伝う、熱いものは
涙か
「この、俺でも知らない黒い感情さえ、直に愛されているんじゃないかって……勘違いしそうになるんだよ。でも千尋の時みたいに直を壊したくない…………だから怖くて……俺…俺は……誰でもない、直に……許されたい……」
泣いたのはいつぶりかな
「……ごめん……直……」
俺が謝罪の言葉を告げると涙で見えない直の身体が震えた
「……っく、ひ…っ、ぅ……」
直は、泣いていた
そして
「春陽……っ」
直は机を乗り越えて体当たりするように俺を抱き締めた