息もできない
第25章 息もできない
それに、と春陽は続ける
「それに、直と一緒いられるなら戸籍は何でもいいよ」
意外とざっくりとした春陽の考え方に笑いを誘われながら、俺は春陽の肩口に顔を埋めて
「養子縁組してもいいしね」
と提案してみた
すると春陽は「あーその手があったのか」と妙に納得している
「ふふふ」
「直?」
「なんか意外だね?」
「指輪が?」
「ううん。春陽はキリシタンだったの?教会でプロポーズなんて素敵なことするなんて思わなかった」
俺が春陽の腕の中で微笑みながらステンドグラスを見上げると、春陽は俺の頭を撫でた
「キリシタンどころか神様を信じてすらいないけどね」
「神様の前で誓いを立てるためじゃないんだ?」
俺の言葉に春陽は苦笑した
「神様に誓ってもしょうがないだろ」
「?普通はそうするでしょう?」
「そうかもね。でも、今日はただ単に俺がここが好きだからって理由だけで来たんだ」
「え、そんな理由?」
なんか、拍子抜け?
俺が考えてることが伝わったのか、春陽はまた俺の頭を撫でた
「そんな、って言うなよ。誰だってプロポーズの場所は選ぶものなの。夜景の見えるレストランとかよくドラマとかで見るだろ?」
「それに、直と一緒いられるなら戸籍は何でもいいよ」
意外とざっくりとした春陽の考え方に笑いを誘われながら、俺は春陽の肩口に顔を埋めて
「養子縁組してもいいしね」
と提案してみた
すると春陽は「あーその手があったのか」と妙に納得している
「ふふふ」
「直?」
「なんか意外だね?」
「指輪が?」
「ううん。春陽はキリシタンだったの?教会でプロポーズなんて素敵なことするなんて思わなかった」
俺が春陽の腕の中で微笑みながらステンドグラスを見上げると、春陽は俺の頭を撫でた
「キリシタンどころか神様を信じてすらいないけどね」
「神様の前で誓いを立てるためじゃないんだ?」
俺の言葉に春陽は苦笑した
「神様に誓ってもしょうがないだろ」
「?普通はそうするでしょう?」
「そうかもね。でも、今日はただ単に俺がここが好きだからって理由だけで来たんだ」
「え、そんな理由?」
なんか、拍子抜け?
俺が考えてることが伝わったのか、春陽はまた俺の頭を撫でた
「そんな、って言うなよ。誰だってプロポーズの場所は選ぶものなの。夜景の見えるレストランとかよくドラマとかで見るだろ?」