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息もできない

第9章 お友達ってどこまでですか

帰る、と言っても俺の荷物はまだ三浦さんさんちにあるので三浦さんちに帰る

なんて言えばいいのかな
ただいま?
お邪魔します?
どっちもなんか変な気がして
とりあえず

「ただいま」

と言ってみた
すると三浦さんがクスっと笑って


「おかえり」

と言ってくれた

にしても、どうしよう
いつ帰ればいいのかな
スーツがまだここにあるし
でも着てる服は三浦さんのだし
そして夕食の買い物?しちゃったし

あー服は着て帰って今度返せばいいのか
じゃあ夕食後に帰ればいいのか


「晩御飯の支度するな」
「俺もなんか手伝う?」
「いや、いいよ。俺はほら料理本職だから」
「そっ…か」

押し切られた俺は朝と同じようにダイニングの椅子に座って作る姿を見てた


なんかさ、カフェに行った時は人と一緒に行ってたり心に余裕がなかったりで見ることなんてなかったけど三浦さんが料理作る姿ってかっこいいなー
女の子がキャーキャー言ってる理由がわかる


んー……なんか、思い出すとモヤモヤする
なんでだろ?

まぁいいや
お腹すいたー

とか考えてると

「お待たせしました」


と三浦さんがお皿を運んできた
そんなに時間がかかったわけじゃないのに品数が結構多くてびっくり


「こんなに作ったの!?すごい!」
「時間なかったから適当だけどね」
「時間なかったの?」
「お腹、すいてたでしょ」

と言われておでこをこつんっとつつかれた

「バレてたんだ」
「そりゃあね」





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