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息もできない

第9章 お友達ってどこまでですか

それからお店に戻って服を選んでもらって試着して結構な量を購入した

フードコートでご飯食べて

他に雑貨屋とか
いろんなところ見て回った


「谷口さんはどのへん出身なの?」
「ん?神奈川の真ん中らへん」
「ふは、なにそのぼんやりした答え」
「むー…だって市町村名言ってもわかんないでしょ」
「確かに。俺は東京の真ん中よりちょっと下あたり」


なんだよそれー
ってお互い笑いあって

あーなんか
こうして話してんの楽だなー



買い物してる途中で気づいた

「ねー、そういえば今日お店は?てか昨日なんであの時間にあそこにいたの?鍵取りにきた時とかもさ。お店の経営状態はどうなってるの?」

と思いついたことを全て聞いてみると



「質問多すぎ」
「うにゅ」

と鼻をつままれた

「店はね、昨日は閉めた後に行った。今日と鍵取りに行った日は別の人が営業してる」
「?どういうこと?他の人って誰?」
「俺が雇ってる、副店長が営業してる」

「ーあ、オーナーだからか」
「そーゆーこと。だから、休みとかは割と好きにできるの」


なら
「よかった」
「何が?」
「今日は一日一緒にいてくれるんでしょ?」
「‼︎」

少し見上げると三浦さんが俺の頭をわしゃしゃーっと撫で回した

「わ、ちょっと…やめ」

ようやく手が止まったと思ったら三浦さんはにこにこしてた

「そろそろ帰ろうか」
「?…うん」

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