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息もできない

第1章 はじめまして

田中さんと圭太が楽しそうに談笑しているのを横目に

クールに…
クールに…

と自分に暗示をかけて
無表情でご飯が来るのを待っていると
さっきのイケメン店員が
お盆を三つ持ってやってきた

何この人
どうやって持ってんの

利き手なのか左腕には手で持っているお盆と
肘から手首あたりに乗せているお盆との
二つを持っていた

こういう人いるよなーすごい

「お待たせいたしました。ランチのAセット一つとBセットを二つお持ちいたしました」
「あ、Aセットが俺で残りの2人がBセットです」
「はい」

店員さんはにこにこしながら
俺たちの前にお盆をおいて
失礼します
と言って仕事に戻って行った

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