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息もできない

第1章 はじめまして

「いえ、別に」

淡々と告げてメニューに目を落とした

うわ…ケーキすごい種類…
しかもどれも美味しそう…

甘いものに目がない俺は
主食のメニューよりも
スイーツメニューに釘付けになってしまう

俺が迷っている間に田中さんと圭太が先に決まってしまったようで

「俺、ランチセットAにするよ」

と田中さん
続いて圭太が

「俺はBにします」

ここでボロを出す訳にはいかない

田中さんに嫌われないように
待たしちゃいけないよな

「俺もBにします」

あぁぁぁぁぁ…
でもケーキ食べたかったな…ちくしょう

そんな俺の心を知ってか知らずか
田中さんが注文してくれている間に
圭太が俺を見てくすっと笑った

それに気づいて圭太を睨みつける

なんだよ…この…

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