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息もできない

第12章 そして少しだけ、俺も変わるのです

あぁ、俺は

人を信じるか信じないかの二択だと思い込んでいたのかもしれない


だから少しのことで信用して少しのことで絶望して、泣いてを繰り返してたんだ



普通はもっと長い時間をかけて信頼関係を築いて行くべきなのに



「なぁ、直。お前は、急ぎすぎてるんだ。もっとゆっくりでいいから。深い絆を作り上げて行こう」



「うん………うん、…ぅん」


俺はハルヒにきつく抱きついて小さく何度も頷いた


そしてハルヒが俺の耳元で囁いた


「俺も、本性出すから」
「ハルヒの、本性?」
「うん。俺、すげぇ独占欲強いの」


なんだ、そんなの……


「俺もだよ」


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