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薫子の先生な日常

第3章 スクールカウンセラーさんと。

「でも、オレはちょっと嬉しい。」

Tは私を見て にっこり笑った。


「でも、先生は疲れてるよね。」

そんなには、と答えようとする前に 彼は重ねて言った。

「親指と人差し指の、ここをマッサージすると血行がよくなるらしいよ。」

私が自分の手で試そうとすると、Tは「もうちょっと、上……や、ちょっと左」とか言う。

気が付いた時には私の掌の上に 彼の指が乗っていた。

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