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片想いの行方

第11章 悩んで揺れて、また悩む

そして……


何よりもあたしを戸惑わせてるのは


あの課外授業の夜の、ヒメからの突然のキスだった。


………………………………………………


ヒメにキスされて……



頭がパニックになって固まったあたしの体を、ヒメはゆっくりと起こした。




『願い事すれば?』


『……え!?』



今のキスとは結びつかない言葉に、あたしは意味がわからずヒメを見ると



ヒメは夜空を指差した。




『………あ………』




夜空を、沢山の星が流れている。


あちこちから歓声が聞こえてきていた。



(……願い事って……)




そ、それより今のキスは…


一体何だったの……!?///





ヒメはしれっとした様子で、何も言わずに星空を見つめている。



あたしの方は、バクバクする心臓を抑えるのに必死で、星に願ってるなんて場合じゃなかった。

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