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片想いの行方

第1章 2人の蓮



ばっ、ばかばかー!!


いきなり何言い出してんのよーー!!



図書室にいる人の視線が一斉に集まる。


プールの方は……


恥ずかしくて見れない…!





「あれ? おかしーなー誰もこっち見ねーわ。

もう1回呼ぶか。

つーかどれが蓮だか……」



「やっ……! ちょっともうやめてよ……」



あたしは姫宮蓮の腕を必死に掴んで

窓辺から引き離そうとして思いっきり引っ張った。




「…あっ………!」





勢い余って、彼の体があたしに覆いかぶさる。

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