片想いの行方
第13章 好きでいてもいいですか?
「大丈夫。
俺が近くにいるから、安心して」
「…………///」
「行こう」
蓮くんはプールサイドを一番奥のレーンに向かって歩き出した。
し、心臓が……
しっかり準備運動しないと止まっちゃうよ…
あたしはギクシャクする腕を何とか振って、蓮くんの後を追った。
7レーンあるプールの一番奥で、水泳教室が始まった。
生徒は、私の他に男女合わせて10人。
全員小学生らしいけど、小さい子から、背の高い高学年の子までいる。
先生は、蓮くんの他にもう1人、蓮くんよりも年上の男の人がいた。
体操のお兄さんのような、さわやかなイメージだ。
「よーし!
じゃあ準備運動を始める前に、今日はもう1人みんなと頑張るお姉さんを紹介するねー」