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片想いの行方

第13章 好きでいてもいいですか?

「えっと……、ヒナちゃん…?」


「…うん」



話しかけると、陽菜ちゃんは小さく頷いた。



「陽菜ちゃんは何年生?」

「3年生」

「そっか。水泳教室は初めてなの?」

「…7月から、日曜日にきてるの。
でも、ぜんぜん泳げるようにならない。

学校の友達は、みんな泳げるのに…」


陽菜ちゃんは今にも泣きそうな顔をしている。





わかるなぁ……



今はもう開き直ってるけど



あたしも小学生の時、泳げなくて何回も嫌な思いをしたから。





あたしは陽菜ちゃんの手をとった。

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