片想いの行方
第13章 好きでいてもいいですか?
陽菜ちゃんは、ぱぁっと満面の笑顔になった。
「うん! 陽菜もがんばる!!」
「よかった~!
どっちが先に泳げるようになるか競争だね!」
「よぉし、陽菜が先に泳げるようになったら、蓮せんせい褒めてね!!」
陽菜ちゃんがあたしの後ろを見上げて言った。
「………!」
振り返ると、ビート板を持った蓮くんが、あたしのすぐ後ろに立っていた。
わゎっ…!
全然気付かなかった。
い、いつからいたの…!?
「あぁ、わかった。
いっぱい褒めてやるよ。
…もちろん、香月も」
蓮くんは、ふっと笑って言った。
………♡
そんな笑顔でそんなこと言われたら…
もう元気100倍だよ…!