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片想いの行方

第16章 治らない傷

「俺がここに座ったら、多分見えねーと思う。
前と後ろ交換しようか?」


「えっ………?」



2人が驚いて俺を見る。


いくら空に上がるとはいえ、身長180近くの俺が目の前じゃ、この中学生にとったら邪魔だろ。




「ほら、前に来いよ」



「あっ……/// だ、大丈夫です!
体ずらして見れるし……ねっ?」

「うん/// そうだね。
お、お気遣いありがとうございます///」



2人は顔を真っ赤にしている。



遠慮しなくていーのに…



もう一度譲ろうとした時




「…蓮ってば。
大丈夫だよ、気を遣わなくたって。

実際空いてたんだから」



隣りから優香が声をかける。


そのままグイッと手を引かれて、俺は優香の隣りに座った。

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