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片想いの行方

第16章 治らない傷


さっきまではあんなに楽しそうにしてたのに


ものの数分会っただけで…すぐにまたこの不安定な状態に戻る。



ヒメの目は、優香にとっては恐怖でしかないんだ。






…忘れるな。













一発目の花火があがり、周りは歓声に包まれた。



「わぁ……… きれいだね…」



隣りで、優香が目をキラキラさせて空を見上げている。


俺もその儚い光に目を向けた。





…この花火を、ヒメと香月も…


どこかで一緒に見ているのだろうか……

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