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片想いの行方

第18章 彼女の正体

「姫宮くんのいない所で、何度か蓮に気のある素振りをみせたんだけど、ぜーんぜんなびかなくって。

余計に手に入れたくなってきて、どうしたら姫宮くんを繋いだまま、蓮を落とせるかいつも考えてた」



「…………」




あたしはもう声が出ない。


なぜ、いきなりこんな事をあたしに話せるの……?


優香さんはなんの遠慮もせず、話を続ける。





「…それで、今年になって……ようやく思いついたの。

私は蓮に……こう言ったわ。



『蓮の事が好きなのに、姫宮くんが私を離してくれない。



蓮の事を想いながら、好きでもない姫宮くんに抱かれるのは辛い。




これ以上、自分の体を傷つけたくないから…




私を救って?』




……てね。






どう? 傑作でしょ?」

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