片想いの行方
第22章 ゆらめき
「スクールは日曜の夜は空いてないから。
こっちだったら入れると思って」
「……!
で、でもどうして急に……?」
「香月、さっき泳ぎたくなってきたって言ったじゃん」
ええっ!?
驚くあたしに向かって蓮くんは続ける。
「泳ぎたい時に泳ぐのが1番いいんだ。
そーいう時って伸びるチャンスだから。
それに……
さっき香月が感動してくれた話を聞いて、俺ももう一度入りたくなった」
「………っ///」
蓮くんの笑顔を見て、また胸がキュンとする。
さっきの話………
引かないでくれたんだ………
あ、でも……
「…どうやってプールの中まで行くの?」