片想いの行方
第3章 自習中の恋愛相談
「は、はぁ……!?」
な、なによもう~~~!
超失礼!!
あたしだってあんたなんかに興味ないっつーの。
一瞬でもドキッとして損した。
「お前、全然男慣れしてねーのな」
「えっ?」
「すぐわかるよ。
図書室で俺が近付いただけでガチガチだったじゃん。
そんなんで愛しの鈴木くんを手に入れられると思ってるわけ?」
うっ……
いきなり痛いところを突かれて、あたしは黙った。
確かに…
鈴木くんを見てるだけで幸せ。
だけど、そこから次に進まないのは、自分が臆病者であると同時に
恋愛経験が無いから。
どうしていいかわからないんだ。