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片想いの行方

第25章 動き始めた感情

「そうだ蓮、来週の日曜日の夕方、空けておいてね」


ふいに優香が口を開いた。



「え?来週?」


「うん、大学のサークルの仲間に、蓮を紹介したいの。

写真だけ見せたんだけど、みんな蓮の顔を見た途端、カッコ良くて実物見たいって凄かったんだよ」



優香は思い出してニコニコと笑う。





あれ……



俺、確か言ってたはずだよな……?





「蓮?どうしたの?」



何も言わない俺を見て、優香が体を起こした。



「もしかして、私の彼氏って紹介されるの、嫌…?」



「いや、そうじゃないよ。

…だけど、ごめん。

来週の日曜は試合なんだ。

午前中から始まるけど、終わった後にミーティングもあるから、多分夕方は間に合わない。

悪いけど、また今度にしてくれる?」





俺の言葉を聞きながら、優香は少しの間沈黙していた。




すると……







「蓮、その試合休めないの?」

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