片想いの行方
第35章 いつかのお返し
「美和、いまだにキスすると固まるな。
いいかげん慣れてよ」
蓮くんはクリスマスツリーを見上げながら、あたしの頭を自分の肩に寄せた。
「……だって…。
すごくドキドキするんだもん……///」
キラキラと光る七色の光を見つめて、あたしは小さく呟いた。
付き合ってから、蓮くんはあたしを美和と呼んでくれる。
心も、体も
すっかり蓮くんのものになっているけど
抱きしめられて
キスを重ねて
……蓮くんとひとつになる度に
あたしは蓮くんに恋をしているみたいだ。
蓮くんが笑ってくれるだけで、あたしの心はほっこりと満たされていく。
蓮くんがいてくれるから
あたしは本当に幸せだよ。