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片想いの行方

第39章 片想いの行方

家に帰る途中



土手を歩いていた俺たちは、なんとなく河原の方に足を向けた。



……忘れもしない、俺が殴られた場所だ。






「お前さー、結局優香と何回ヤった?」




「………は?」




あの時と同じように河原の石に座ると、いきなりヒメが口を開いた。




「あー さっき聞けば良かったな。

俺と蓮のどっちが気持ち良かったか」



「………!」




バ……バカかこいつは!




「ったく……普通そんなことまで競ったりしねーよ。

そもそも回数じゃねーだろ。

大事なのはハートだ」



俺がため息をつくと、ヒメはニヤッと笑う。



「ははっ。何がハートだよ。

俺の方が断然女の扱い方は上手いからな。

こなしてきた経験値が違うんだよ」




……嬉しそうに笑いやがって……




俺はイラっとして、ヒメを見る。

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