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片想いの行方

第42章 もうひとつの世界

………毎晩見る夢の続きを




もう一度思い出そうとして、目を閉じる。





あの頃と同じ屋上という場所で、同じ空の下で




あの時の笑い声が聞こえるように、そっと耳を澄ます。








彼女が私にイチゴのジュースをおごってくれて




一緒に屋上から校庭を見下ろすと





彼と彼が、本気で取っ組みあいのケンカをしている。





周りのクラスメートは、その様子を大笑いしてはやし立てて




私達は呆れながらも、やっぱりクスクスと笑ってしまう。










みんなが微笑みを向けるその中心には










真っ直ぐな心を持つ










同じ名前の彼らがいた。

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