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片想いの行方

第68章 ☆蓮愛相談室

「じゃーーん♪」



リビングに入り、美和に連れられるまま中央に進むと

ソファの前のローテーブルの上に、料理がめいっぱい並べられていた。

その名の通り、御馳走だ。




「………すげー……」

「でしょっ。
いつもより時間かけたの」




高級イタリアンに負けないくらい美味そうな品々に、心から感激する。

これ作る為に早く帰ってたのか。



肩からかけたボディバッグを外して、ソファに座ると

一度キッチンに戻った美和が、タタタっと走り寄ってきた。




「先にマンションに入らせてもらったのは、夜ゴハンだけじゃないんだよ」

「………?」

「はい、これ」





俺のすぐ横に座ると

美和は微笑みながら、両手でひとつの箱を差し出した。





「ヒメ。

私の恋人になってくれて、ありがとう」

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