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片想いの行方

第70章 ★完璧な男

同僚のCA達の希望で、一度蓮と私が幹事になり、飲み会をした事があるから

同期を始め、皆が蓮のことを知っている。



「それに彼氏の影響でか、瑠璃も相当イイ女になってるしね♡」

「……また、そんな事言って。
何も出ないわよ?」



滅多に褒めない同期の言葉に、私は苦笑いするけど。

同期は真面目な顔して答えた。



「いや本当だって。
うちらの中でも1番美人だけど、ますます磨きがかかってる感じ!
てか、その口紅どこの?」

「新作。
この前のパリで衝動買いしたの」



そのまま一緒に化粧室を出る。

キャリーケースをひいて、搭乗ゲートまで向かい、そこで便の異なる同期と分かれた。


さぁ、仕事に集中。

そう思って再度背筋を伸ばした時。

RRRRRRR……



「……!」



ハンドバッグの中の携帯が鳴って

画面には、“ 蓮 ” の表示。

私は急いで電話に出た。



「もしもし?」

『瑠璃』



低くて、色気のある声。

さっきまで彼の話をしていたから、余計にそう感じる。

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