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片想いの行方

第74章 ☆おまけのstory/泥酔

「ねぇ、ヒメ」

「なに」

「このブラ、可愛い?」



Tシャツを捲り、その胸にキスをしたところで

急に美和が口を開いた。



「今日の為に新しく買ったんだよ。
ちょっとセクシーすぎるかなって思ったんだけど、ヒメに喜んでほしくて」

「………それは、どうも」



別に脱がすから意味ねーし、と思いながら

俺は特に気にせず、美和の背中に手を回す。



「そっちじゃないよ。
フロントホックだから」

「……………」

「外したい?」

「………は?」



そりゃ外すだろ。

つーか、なんかさっきからよく喋るな。

不思議に思って体を起こすと、美和はヘラっとした笑顔を浮かべた。



「外しちゃダメだよ。
今日はヒメとエッチしないもん♪
さっき決めたの」

「…………………」



ケラケラと笑う美和の顔を、じっと見下ろす。

………この冗舌と赤い顔。

風呂じゃねーな。




「………お前、酔ってるだろ」

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