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pure love

第6章 友情?

てか、喜んでる場合じゃないのか?

マキ…

マキを名前で呼ぶのが嫌って…

「あー…ごめん。俺、マキの名字知らない」

クラスメイトの男子の名前もまだ完璧じゃない。

女子の名前なんて、フルネームでわかるのは凛くらいだ。


「ふふっ、蓮くんらしいね」

「俺らしい?」

「うん。私の名字も知らなかったでしょ?」


まだほんのりと赤みの残る顔で、凛はフワリと笑う。

そういえば、凛の苗字を知ったのは病院でだったな。

まさか俺の主治医の娘だとは思わなくて、凌太先生との関係を勘違いして…


「凛……」

無意識に呟いて差し出した俺の手。

”独占欲”

今、凛を独り占めしたくて仕方ない。


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