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pure love

第6章 友情?

一瞬戸惑った顔をした凛だけど、すぐにいつもの笑顔で握り返してくれる。


「ふふっ、甘えん坊」

「なっ……」

なんだこの、長年連れ添った老夫婦みたいな雰囲気!

でも、

何かいろいろあったけど凛となら、この幸せな時間が続く気がする。


─────告白…

そんな言葉が頭を過る。

俺が告白したら、凛は受け入れてくれるのかな?

そしたら、きっと今以上に幸せになれる気がする。


でももし…

もし断られたら…

こうして一緒に過ごす時間は気まずいものになる。

もしかしたら、一緒に過ごすことさえ出来なくなるかもしれない。


ギュッ…

「蓮くん?」

いつの間にか、俺は凛の手をキツく握り締めていた。

「ごめん‼︎ 」

慌てて離してしまった手。

自分から離しておいて、名残惜しくて見つめるとか…俺、すげーダサい。


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