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pure love

第6章 友情?

ふと凛の方へ顔を向ければ、

悲しげな顔で俺の手を見つめる凛。


あーもー…俺、勘違いしそう。

てか、勘違い…じゃなければいいな。

確かめたくなる。


「凛……」

「ん?」

その名を呼べば、さっきまでの悲しげな顔なんて一瞬で消して、いつもの柔らかな笑みを見せてくれる凛。

トクントクン…と、心臓が騒ぎ出す。


「あの…さ……名前……」

「名前?」

「そ。凛も…さ……”蓮”って、呼んでくんない?」

「え⁈ 」

林檎みたいに赤く染まる凛につられて、俺の顔も熱をもっていく。


あーマジでヤバイ!

何かすげー恥ずい事 言ってるかも。

もー無理、限界。

「何でもない‼︎ 」

両手で顔を覆って俯く俺……間違いなくヘタレだ。





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