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pure love

第6章 友情?

「蓮……」

─────…っ⁈

顔が赤いとか、

恥ずかしいとか、

なんか全部吹っ飛んで、

俺はガバッと顔を上げた。


「蓮ッ」


目が合えば、頬を赤く染めながら、いつもの何倍も可愛い笑顔で、凛が俺の名前を呼ぶ。


「蓮、呼んでるんだから返事してよね」

冗談めかして笑う凛。


─────抱き締めたい。


やっぱダメだ。

俺のものにしたい。

身体の奥から熱いものが込み上げて…溢れ出て…もう止めらんなくなる。


─────好きだ


切なくて、抑え切れなくて、今すぐ伝えたくなる。

なのに、

「─────っ、う…」

「蓮⁉︎ 」

その一言を押し留めたのは、幼い頃から俺を苦しめ続けた発作だった。


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