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pure love

第6章 友情?

しばらくして、薬が効いてきたのか、呼吸が落ち着いてきた。

『蓮‼︎ おい‼︎ 』

どのくらいの間か…奏はずっと俺の名前を叫んでいてくれた。

「……何だよ?」

なのに、御礼とか恥ずかしくて素っ気なく返してしまう。


『あ…お前…さ……何でずっと学校休んでた?』

「あ? だからメールした…」

『”ただのサボり”って? ”面倒だからそのまま夏休み入る”って? それで納得すると思ってんの? 馬鹿にすんなよ? 』

怒り混じりの奏の声。

マジで心配してくれてたんだな。


「奏……」

『はぁー…もう! 言いたくないならいいよ! でも、何かあったらすぐに俺を呼べ!』

言えって言ったり、言わなくていいって言ったり…

どっちだよ(笑)


「………じゃあ今すぐ、凛の家まで迎えに来い」

大きく息を吸って、今度は大きく吐き出す。

とりあえず発作は治まった。

でも、ここから歩いて帰るのはダルい。

タイミング良く、呼べなんて言うから呼んでやった。

なんて言ったら、奏のやつ怒るかな?


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