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pure love

第7章 告白!

電話を切り、すぐに凛の元へと戻る。

電話終わったの? と可愛く笑う凛の手を、ガシッと掴んだ。


「凛、場所変えよ?」

「え?」


繋いだ手を見つめて顔を赤くする凛。

すっげー可愛いけど、今はそれどころじゃない。


「奏が来る前に! 早く」

「え? え? 奏くんも一緒に…」

「やだ」


繋いだ手を強引に引いて凛を立たせる。

困った顔をしながらも、慌てて机の上の宿題を鞄にしまう凛。

その手を引いて、俺は図書室を出た。


……凛の手、柔らかい。

離したく…ないな……。

頭の片隅でそんな事を思い、

ニヤけた顔のまま歩き出す。

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