テキストサイズ

pure love

第7章 告白!

スッ…と、凛が繋いでいた手を引く。

振り返って見れば、

凛は俯いていて、俺は思わず手を伸ばす。


だが、

俺の手が凛に届く前に、マキの腕で後ろに引き寄せられてしまう。

睨むようにマキを見て、その腕を振りほどく。

振りほどいてもまた絡みつくマキの腕に、苦戦していれば、

「宿題写させろ」

奏が、マキの腕に捕らえられた左手に掛けていた鞄を引いた。


「いいなぁ、私も!」

すかさずマキが俺の手を掴む。


結局、

奏とマキ、そして名前も知らない女子2人に、空き教室へと引きずられるようにして連れて行かれる。

その後ろを、困ったような顔で着いてくる凛。


………だから嫌だったんだよ。

せっかく凛と2人きりになれるチャンスだったのに……。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ