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pure love

第7章 告白!

勉強する…なんて雰囲気には程遠く、マキとその他2人の女子は話に夢中だ。


「それでね、告られてぇ〜、今度の花火大会誘われちゃったんだけどぉ、ちゃ〜んと断ったよ?」

上目遣いに俺を見るマキ。


何だったか…

ああ、補習で隣の席になった男子に告られた話か。

正直どうでもいい。


チラ…っと凛を見れば、

無心に宿題を写す奏に、時々話し掛けては笑顔を向けている。

………なんかムカつく。



「喉乾かない?」

「乾いたーっ」

散々喋り捲ってた女子2人がそう言いながらこちらを見ている。


「あ、俺ら飲み物買って来ようか?」

俺に目配せしながら奏が立ち上がる。


……女のパシリかよ?

思いながらも渋々立ち上がる。


「嬉しいーっ、私、カフェオレ」

そう言ってマキが俺の手にジュース代を載せる。

「じゃあ私はレモンティー」

「リンゴー」

女子2人もそう言って奏にジュース代を渡していた。


「凛は?」

「あ、ありがとう。ごめんね。えっと…アイスティー頼んでいい?」

「りょーかい」

ようやく俺に向けられた笑顔に見送られ、俺と奏は自販機のある一つ下の階へと降りた。

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