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pure love

第7章 告白!

「また凛ちゃんといるなんて、相当惚れ込んでんだな」

「はぁ?」

自販機目指して歩きながら、奏はニヤニヤと笑う。


「お邪魔してすみませんねぇ?」

「わかってんならとっとと帰れよ」

「宿題全部写したらね〜」

「はぁ? 全部って…俺だってまだ全部は……」

「邪魔されたくなかったら早く終わらせてね♡」

「なっ…」

こいつ、明日も来る気か⁈

「ふざけんなよ!」


思わず声を荒げた俺をジッと見つめ、

「……体調はいいのかよ?」

心配そうに眉を下げる奏。

なんなんだよ、全く…


「あー…まぁ、な……」

「ふーん」


こんな返事でも、詳しく聞こうとはしないんだな。

いや…

俺が話すのを待ってんのか?

思わず俯いて黙り込む。


「そういや、蓮はマキって子と付き合ってんの?」

「はぁ? 付き合ってねぇよ」

突然の話題変更に、

先程までの気まずさなんて忘れて声を荒げていた。


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