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pure love

第1章 出逢?

「余計な時間掛けちゃってごめんね」

真っ赤な顔に、視線を泳がせる凛。

─────なんかこっちまで恥ずかしくなる。


「いいよ、どーせ皆が帰ってくるまで暇だしな」

凛につられて赤くなった顔を誤魔化すように、俺はガシガシと頭を掻いた。


「………ありがと」

消え入りそうな声で呟いた凛。

真っ赤な顔に、潤む瞳。
何処か艶っぽい凛の表情に、俺の心臓がまた飛び上がる。


「…………」

「…………」

互いに次の言葉が出てこなくて、思わず俯く。

その瞬間、サラッと揺れた凛の艶やかな黒髪に、俺は思わず腕を伸ばしていた。


「……っ……」

凛がビクリと肩を揺らす。

引っ込みのつかない手を、凛の頭に乗せてポンポンと叩いた。


「子供扱いしないでよ」

一瞬頬を膨らめ、次の瞬間、凛は零れるような笑みを見せた。


「─────…っ」


身体中の熱が顔に集まったかのように熱い。

心臓は、すぐにでも爆ぜてしまいそう。


なんだ、これ。

妙に切なくて…

触れたい気持ちが込み上げて抑えきれない。

熱い何かが身体中から溢れてきて、止める事ができない。


─────もしかして…

これって…………

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