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pure love

第7章 告白!

俺の様子に気付いた奏と、隠れるように屈んで中を伺う。


「あんだけ言ったのにまだわかんねぇの? マジムカつくんだけど!」

名前も知らない女子2人が、凛の前に立ち塞がっている。

ていうか、あの2人…

いつだったか体育館裏に凛を呼び出してた女たちだ。

腕を組み、凛を見下ろすように顎を突き出している姿はまるで仁王のようだ。


「まあまあ、落ち着いて」

マキが、2人と凛の間に入る。

「凛〜? 蓮は私と付き合ってんだよぉ? なのに手ェ繋ぐとか…どういう事か説明してくんない?」



─────そういう事か…

さっき奏が言ってた事の意味がようやくわかった。

マキ本人が、俺と付き合ってるって言い回ってんだな。


「あの雰囲気で付き合ってるとか、マキも勘違い女だな」

女2人はマキの友達ではないのか、マキを嘲笑している。


「マ…マキちゃんと蓮……付き合ってるの?」

凛が聞けば、

「”蓮”とか、馴れ馴れしいんだよ!」

女2人の怒鳴り声がハモる。


「……っ……」

怯えた瞳で、縮こまる凛。

もう見てらんねぇ!

俺はドアに手を掛けた。

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