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pure love

第7章 告白!

背中に、マキの視線が突き刺さる。

守るように、キツくキツく凛を抱き締めていた。


「〜〜っ蓮!」

ドスドスと下品な足音を響かせながら、マキが近付いてくる。

腕の中の凛が身体を強張らせたのがわかり、俺はその腕に更に力を込めた。


「何?」

「抱き締める相手、間違ってる! 私と蓮は付き合ってるんだよ?!」

「付き合ってない」


ヒステリックなマキの叫び声に、あえて冷静に答えた。

息を飲むマキ。


「だって、お見舞い行ったよ? 手も繋いでくれた!」

マキの声が震え、先程の勢いがなくなる。


「ごめん……深い意味はない」


マキが凛を尾行して俺の病室に来た時、

その怒りを凛から逸らそうと、マキの手を取った。


何となく想像出来た結果だ。

自分で蒔いた種。

でも、

例えマキを傷つけるとしても、心に嘘をついてマキと付き合うなんてごめんだ。


凛を背中に隠すようにして、俺はマキを振り返った。

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