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pure love

第7章 告白!

「私…蓮が好きなの!」

目が合えば、真っ直ぐに俺を見つめてそう告るマキ。


最初は面倒な奴だと思ってた。

でも、

短い時間だけど、近くにいる内に、

マキは自分の気持ちに真っ直ぐなんだって気付いた。


嫌いじゃない。

でも、凛に対する ”好き” とは違う。


「ごめん……」


マキの瞳には涙が溢れ、みるみる内に悲しげに顔が歪む。


「……凛が、好きなの?」

「………っ」


マキに言われ、凛の方を見れば、

バチッ

見開いた瞳の凛と目が合う。


かぁぁぁぁぁっ

真っ赤に染まる凛の顔。


「マキちゃん、そんな訳…っ‼︎ 」

「好き、だよ」


こんな形で言うつもりはなかったけど…

マキに対するせめてもの誠意。


「─────っ」

ズカズカと凛へと近付いたマキが、凛に向けてビンタを振り下ろす。


慌てて掴んだマキのその手は、小さく震えていた。


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