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pure love

第7章 告白!

俺を振り返ったマキの瞳からは、涙がポロポロと零れ落ちていた。


「蓮……っ、私と付き合ってよ! じゃないと友達に言って凛を虐めてやるから! 酷いこといっぱいするんだから!」


そうだった…

マキは真っ直ぐな分、怒りっぽい。

でも、


「しないよ。マキはそんな事できないだろ」

「何で……?」

「平野に対して怒ってくれただろ?」

「それ、は…っ、蓮だから!」


「他人のために怒れるって、マキはすげー優しい奴なんだよ」


自分自身の気持ちを抑え込んでしまう奴が多い中、

マキのそんなところは羨ましくも思える。


「…っ……ズルイ……」

「………ごめん」


ズルズルと座り込むマキ。

突き放した以上、俺が支えてやる事は出来ない。


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