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はぁー…雅也は大きく息を吐き出す。


「あの…体育の日……

倒れたお前の……っ…心臓……

……止まって、た…んだ……。

なのに…そんなすぐに ”何ともない” 程、回復しないだろ？」


─────…

答える事が出来ない……。

微弱な反応しか示さなかった心音を、止まったと思ったんだろ

なんて言っても、多分大したフォローにもならない。


「蓮！ 隠すなよ！ 言えよ！」

「─────…っ」


ゆさゆさと身体を揺さぶられる。

真剣な雅也の瞳から、逃げるように目を逸らした。


「雅也‼︎ 」

バシッと、雅也の腕が振り払われる。

振り返った雅也は、睨むように奏を見た。


「奏は知ってるのか？」

雅也の低い声。


─────わかってる…。

心配してくれてるんだよな？

でも…