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pure love

第8章 相愛

この賑やかさも楽しくていいんだけど…

今日は、約束通り凛と2人で抜け出す。

台詞は、考えてある。


「カキ氷食べたい。凛、着いてきて」


花火の合間に、皆にも聞こえるようにそう言って連れ出す。


「あ、うん…」

俺のシナリオ通り、凛が立ち上がった。


ぶっ…と吹き出す奏。

怪訝に振り返れば、

「うわぁ、ベタだなぁ」

紘平の言葉でその理由が分かった。


「蓮!応援してるぞ、頑張れ!」

雅也なんて、

Vサイン作って大声出しやがる。


あーあ…

バレバレかよ、カッコ悪……。


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